やすの銭湯日記

1997年12月17日
ゆーシティ蒲田

大田区蒲田1-26-16

蒲田駅から徒歩五分、呑川をこえたところに堂々と建っているビル。二階にある入口には大きなのれんが架かっていて「ゆーシティ蒲田」と書いてある。銭湯に見えないだけでなく、何か近代的な施設を感じさせる外観だ。

券売機で入浴券を買い、下足札と引き替えにサウナのタオルを受け取る。ここの銭湯がちょっと変わっているのは、脱衣場のロッカーの鍵がフロントに置いてあり、入浴客はここで一つずつ鍵を受け取って使うようになっているということだ。なぜこういうシステムにする必要があるのか少々疑問なのだが‥‥。

ピンク色の床の浴室には雛段のように湯舟が備え付けられている。一段高いところにジャグジーがあり、そこからバイブラバスと座風呂にお湯が流れて行くというつくりだ。髪と体を洗ったらまずはサウナに入ろう。

サウナはごく普通の乾式タイプ。温度がちょっと低めなので、十分間は楽に入っていることができた。外には水風呂もあるが、私はシャワーで汗を流す。少し休んで頭を冷やしたら今度は露天風呂。外は曇り空だったのと昼の時間が短い季節のためか、露天風呂はぼんやりと暗かった。湯舟の上方にはよしずのようなものがかけてあって、一部分切り取ってあるところからしか空が見えない。それでも空気はやはり外の冷たいものが入って来るので露天の雰囲気は十分出ている。黒湯で温まったら中に戻ろう。

かなりのぼせてきたので、一旦脱衣場に戻って一休みしてから再び室内の湯舟に挑戦。バイブラバス、ジャグジー、電気風呂、座風呂と何とか全部制覇した。湯温はちょっと高めで私の好みにぴったりだ。

フロントにタオルを返すとき、上の階からカラオケの声が聞こえてきた。休憩室があるようだが、私は上へは行かずにフロント横のロビーで缶ジュースを飲んだ。外はすでに暗くなっていた。



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