やすの銭湯日記

2000年6月4日
大和湯

杉並区和田1-71-18

商店街の中のちょっとだけ通りから奥まったところにこの銭湯はあるのだが、入口のすりガラスでできた扉がちょっとモダンな雰囲気を漂わせている。

中に入ってびっくり。外の感じからして下町風の伝統的な銭湯を思い描いていたのだが、非常におしゃれなフロントと、しんと静まりかえってしゃれた感じ。おそらく改装して間もないのだろうが、それにしても外から見た感じと全然違う室内に少々と惑った。

サウナ料金二百円を払い、タオルを受け取って中へ向かう。まだ明るい日が射しこんでくる時間帯のせいもあるのだろうか、脱衣場も浴室も非常に静かだ。テレビのような音の出る設備が見当たらないのもこのような雰囲気を醸し出せる理由の一つだろう。シンプルなタイルに印刷された絵のみで背景画のない壁が日の光で光っているのを見ると、海外のリゾート地のような気分にもなってくる。これはなかなか面白い。

サウナも非常にシンプルで、タオル等は一切敷かれていない。フロントで受け取ったバスタオルを敷いて座る。砂時計や壁架け十二分計もないので、どのくらい時間がたったのかさえわからない。普通なら不便に感じるが、ここまでシンプルだとこれもまたいいかなという気になってしまう。

シンプルで清潔でちょっと不思議な雰囲気のこの銭湯、何度も訪れたい気にさせる曲者である。



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