やすの銭湯日記

2000年6月6日
泉湯

杉並区荻窪4-7-15

荻窪駅から徒歩七分、一応道を入ったところにあるのだが、ほぼ環八に面しているといってしまってよいだろう、泉湯が堂々と建っている。入口の感じからして昔ながらの番台形式を想像していたのだが‥‥。

実はこの銭湯、フロント形式だった。入口は左右に分かれているのに再び中で一つにつながるのだ。しかし、天井の形から入っても明らかにもともと番台だったのを改造したのだろう。それほど珍しいことではないが、できれば番台のままでいて欲しかったなあ。

フロントのおかげで脱衣場は若干狭くなっているが、もともと大きい銭湯のせいか、それほど気にならない。脱衣場にはソファやマッサージ機などがあるのだが、さらにその横にマージャンのビデオゲームがある。風呂上がりの男性がパンツ一丁の姿で、煙草で一服しながらゲームを楽しむのはなんとも不思議な光景だ。

浴室も比較的広めで使い心地がいい。掃除も行き届いていて満足だ。シャワーの温度が若干高めだが、これは客が少ない時間帯だったせいだろうか。背景画はポピュラーな富士山だが、よく見るペンキ絵に比べると高さが三分の二程度しかない。下側のタイルの壁に高さがあるのが原因だ。なぜこういうつくりなのだろうか。

湯舟の後ろの壁にスイッチがついていて、ジェット水流が出る云々の説明があった。まあ、泡風呂の勢いがあるやつみたいなものだなと思って押してみたら、とばされそうになった。油断していたせいもあるが、急にきたので本当にびっくりした。背中に当てると最初は気持ちいいのだが、だんだん痛くなってきたぞ。

いい気持ちになって風呂を上がってきたのだが、やはり、マージャンゲームにだけは違和感が残る‥‥。これがこれからの銭湯の姿なのかなあ。



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