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2000年6月13日
杉並区西荻北4-24-5
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職場から家に帰る途中、西荻窪駅で下車する。雨が降っているし、街は選挙カーが大きな声を張りあげているしで、どうも楽しい気分になれない中、銭湯に向かう。約十分ほど歩いてやっとたどり着いた天徳湯。破風造の堂々とした外観でなんとなくうれしい。
番台でお金を払い、中に入るといきなりこの銭湯の特色がわかる。どこからみても「巨人ファン銭湯」である。脱衣場には松井、高橋らの巨人軍の主力メンバーのポスターが並んでおり、正面には長嶋監督がまだ長嶋選手だった頃のパネルが並んでいる。番台の女性も当然テレビの野球中継を見ている。巨人・横浜戦だ。この状況ではどう考えても横浜ファンだとは言えないので、だまっていたのだが、携帯電話のストラップについたホッシー君でばれていたかもしれない‥‥。
浴室は、ごく普通のカランの他、右手の方に仕切りカランが並んでいる。そして、一番手前の仕切りカランにはなぜか「特別室」と書いたプレートが。どう見ても他の仕切りカランと変わりないのだが‥‥何が特別なんだろう。
背景画は河童といるかのモザイク画。湯舟は三つにわかれていて、中央は座風呂になっている。いや、どちらかといえば寝風呂に近いだろうか。いずれでもかまわないのだが、頭を冷やす金属の部分に頭をつけると非常に中途半端な姿勢になり、腰が痛い。ちょっと入りづらいなあ。
それにしても、これだけわかりやすい巨人ファン銭湯だと、アンチ巨人の私でも認めたくなってしまう。それだけ徹底されているということだろう。巨人ファンの人にはたまらないのかも。
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