やすの銭湯日記

2000年5月27日
東宝湯

新宿区新宿7-11-5

小雨が降る中、銭湯めぐりに出かける。大久保駅から新大久保を通り、明治通りを南下して職安通りに入る。この辺りは都営大江戸線が開通すればかなり便利になるはずなのだが、今はまだ工事中である。

職安通りからちょっと入ったところに東宝湯はある。目の前が階段になっていてちょっと面白い雰囲気だ。天気は薄暗いが銭湯のあかりはこうこうと明るく光っていてあたたかく感じる。男湯は向かって左側だ。

脱衣場にはいろいろな機材が並んでいる。体脂肪計や血圧測定機などのハイテク機械だ。以前から疑問なのだが、体脂肪計はともかく、血圧は入浴直後でも意味のある値が出るのだろうか。でもまあ、銭湯のサービスとしてはなかなか面白くていいと思う。

浴室は奥行きが比較的浅く、正方形に近い形をしている。脱衣場との仕切りがほとんど全面透明なせいだろうか、明るくて開放感もある。脱衣場のテレビがよく見えるのがうれしい。

そういえば、わざわざ今日ここを選んだのはこの銭湯が「中国漢方湯」をうりにしているのが気になったからだった。湯はローズアンドサンダルウッドの入浴剤が入っていてかなりグロテスクな紫色だが、壁には「泰山赤霊芝」の説明と効能書きが書いてある。よく見れば金網の箱が湯舟の隅にかかっていて、中にはそれらしき物が。手にとって確認することはできなかったが、おそらくこれが霊芝に違いない。いい温度で体もよく温まる湯だったが、霊芝のおかげか、それとも入浴剤か。

帰りにもまだ雨は降っていた。入浴後は大久保でミャンマー料理を食べた。



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