やすの銭湯日記

1999年4月4日
梅の湯

新宿区上落合2-6-4

夕方十七時をまわってもまだ外は明るい。私のデジタルカメラはフラッシュが付いていないので夜になるといい写真がとれず、銭湯めぐりの時にちょっと困ったりもするのだが、これからしばらくはいい季節が続く。暖かくなってきて湯ざめもしにくくなるのはいいのだが、やはりサウナはちょっと寒いくらいの時の方が入りたくなる。私の中ではそろそろサウナシーズンも終わりが近付いてきた。

梅の湯は私の家からなんとか歩いて行ける距離のところにある。外観は新しい感じなのだが、建物の造りにどうも昔ながらの銭湯らしきところが残っている。入口では入浴券を自動券売機で買うようになっているし、番台ではなくフロント形式なところを見ても新しい感じなのだが、天井の高さや形は昔ながらのものである。最近流行りの形式をとりいれようと努力して改築した結果であろう。そういえば浴室の入口も自動ドアに改造してある。どうしてもとってつけたような感じになってしまうのだが、悪い気はしない。

この銭湯はサウナ料金が入浴料込みで七百五十円。無料の銭湯が多い大田区等を除けば比較的良心的な値段と言えるかもしれない。少なくとも新宿区の中では安い方だ。サウナも後からつけた設備のようで、浴室から妙な形で出っぱった部分にある。今日は利用者が少なく一人占め状態だったのだが、印象は可もなく不可もなくといったところだろうか。温度は高めでちょうどよかった。

湯舟は円形の泡風呂と普通の座風呂があり、外れの方に電気風呂がある。電気風呂にはスイッチが付いていて、オンにしなければ普通の泡風呂として楽しめるようになっている。カランはごく普通なのだが、シャワーの形がちょっとかわっていて面白かった。

男女の仕切り壁の上方には駅のホームにありそうな、写真の後ろに蛍光灯が入ったものが飾ってある。花の斜面に立つ山小屋の風景。ペンキ絵に比べればちょっと迫力にかけるかも。しかし、別の壁にところどころ描かれている絵は雰囲気がいい。

全体的によくまとまった銭湯だという印象だった。でも逆に言えば印象に残りにくいかも。もちろん、毎日通う人にとって印象深いことは必要ないのだが。



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