やすの銭湯日記

1999年4月8日
鳩の湯

国立市東2-8-19

今日は風の強い日だ。国立で仕事をするようになったので、これを機会に銭湯めぐりの範囲を東京都区内だけでなく、市部にまで広げることにした。記念すべき第一弾はもちろん国立市の銭湯。手元の資料によれば、国立市には四つの銭湯があることになっている。四年が経った現在、いくつ残っているだろうか。楽しみでもあり、不安でもある。

「鳩の湯」は入口がずいぶん奥まったところにあり、一瞬わかりにくい。煙突があるから上を見ていれば銭湯があるのはすぐにわかるのだが、いつもいつも煙突を探しながら歩いているのは銭湯めぐりを趣味にする人くらいだろう。

とくにこれといった特徴もない銭湯なのだが、重要なポイントは国立の銭湯で唯一の「サウナ付き」ということだ。もちろん私もサウナ料金を払うことにする。髪の毛を洗い、体を洗っていよいよサウナに入る。小さいサウナなのだが、風が強くて冷えきっていた体には心地よい。ちょっと残念なのは、せっかく付いているサウナ用の十二分計が壊れて動かなくなっている事だ。

湯舟の後ろの背景画は、これもまた特徴のない湖の絵なのだが、男女の仕切り壁には錦帯橋が描かれている。どこかの銭湯でも同じ物を見たので、ここのオリジナルではないのだが、個人的にはこの絵は銭湯にあうと思う。

一橋の寮が近いこの銭湯、何とか頑張って今後も営業を続けて欲しいものだ。



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