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2002年7月13日
渋谷区千駄ヶ谷4-16-4
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今日も暑くて絶好の銭湯日和。午前中は家でだらだら過ごしていたのだが、午後からは出かけることにした。総武線の各駅停車に乗り、新宿から二駅の千駄ヶ谷駅で下車。東京体育館を横目で見ながら国立能楽堂方面に向かう。
ちょうど能楽堂の裏にあたるところに銭湯がある。渋谷区千駄ヶ谷と言えば都会の真ん中のイメージが強いが、このあたりは何となくのんびりとした雰囲気が残っている。東京とは言っても住んでいるのは同じ人間、商店街もあれば銭湯もあるのだ。
「鶴の湯」という屋号が入った緑色ののれんが格好よく風になびく。建物の外観もいかにも東京銭湯である。写真を撮ってから中に向かう。もちろん入り口は番台形式だ。
脱衣場には正統派の東京銭湯らしく、きちんとした庭がついている。ちょっと古びた椅子が置いてあるのが珠にきずだが、池もあるこの庭は風呂上がりにのんびりとするのには格好の場所である。
服を脱いで浴室に入る。中央の島カランにはシャワーがなく、お客さんのほとんどは両側にあるシャワー付きカランを使っている。私もちょっと混み合っているシャワー付きカランへ。この銭湯のカランの湯はけっこう熱めでいい感じだ。やはりきっちり熱い湯が使えるというのはいい。シャワーの湯量も完璧だ。
これまた伝統的な富士山のペンキ絵を背負いながら湯舟に浸かっていると、銭湯を趣味にしてよかったなと思う。湯舟は二つに分かれていて、片方は湯が静かに張られているだけのシンプルな物。もう一つはマッサージ風呂である。泡の噴出設備を取り付けるスペースの問題か、噴出口の部分が数センチ湯舟側に飛び出しているのがわかる。
風呂上がりには庭を眺めながらゆったり過ごす。本当ならば庭に出てみたいところなのだが、今日は外がものすごく暑いんだよなあ‥‥。
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