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2001年4月7日
世田谷区若林4-20-15
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天気がよくて暖かい土曜日、特に用事もないこんな日は銭湯めぐりにぴったりなのだが、まだ銭湯が開店する時刻までは間があるし、普段の運動不足も解消したかったので、今日は歩いて銭湯まで行ってみることにした。もちろん、歩いてといっても近所の銭湯では運動にならないので、ちょっと遠めの銭湯を狙うことにする。
とりあえず銭湯マップを参考にいくつかの銭湯をチェックしてから出発。時間はたっぷりあったので道に迷うのもおそれずにいろいろと寄り道をしながら行くことにする。環七に沿って南下するコースを選び、二時間ほど歩いて世田谷区に入り、小田急線を横切る。そろそろ銭湯に行こうかということで、若林の「鶴の湯」に向かうことにした。
いかにも銭湯という感じの破風造で、番台も昔ながらの形式。まだまだこういう銭湯にめぐりあえることは多いけれど、確実に減ってきているだろうから今のうちに楽しんでおかなくては。
まだ早い時間帯なのでお客さんもほとんどおらず、体を洗っているうちに他の客が上がってしまって浴室には私一人になった。まだ明るい外の光が窓からさしてくるし、浴室はしんとしていて最高の気分。さて、湯舟に浸かるとするか。
三つに分かれた湯舟のうち一番左の湯だけ白い入浴剤が入っている。壁に貼ってある説明書きによるとその入浴剤の名前は「エッキス」。おお、なんとも効きそうな名前。なんだかミルク湯を連想させるような色である。お湯はかなりぬるめで、のんびり浸かるにはいい。たくさん歩いて疲れた足にもかなり気持ちいい。
しかし、ここで満足してはいけないのである。なぜならば、残りの二つの湯舟はエッキスの湯とは対照的にかなり熱かったのだ。熱い湯好きの私としては是非挑戦しなければならない。温度計は四十八度を指しているが、手を入れた感触としてはもう少し低いかも。それでも肩まで浸かるにはかなり我慢が必要だ。ただ湯が張ってあるだけならともかく、泡がぶくぶくと出ているとそれだけでかなり熱いのだ。何とか入ったものの、一分ももたなかった気がする。しかし、最後に熱い湯でしめると入浴の充実感が増す気がする。
帰りはさすがに歩く気がせず世田谷線に乗る。湯上がりの爽快感には路面電車の雰囲気が似合う。
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