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1998年8月2日
練馬区豊玉中3-12-1
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練馬の住宅街の中にある破風造の建物、いかにも銭湯という感じの建物なのだが、正面にまわるとそこにあるのはアーチ状の看板と自動ドア。しかもちょっとおしゃれなホテルにでもありそうな円柱状の自動ドアである。建物のイメージとまったくあわないところがこれまたいい感じだ。早速入ってみたら、妙にゆっくり開く自動ドア。思わず手で開けたくなりそうなスピードだ。
以前は番台であったに違いないところにこちら向きになっているフロント。お金を払って中に入ると脱衣場の男女の仕切りのところには瓦がデザインされている。なんだか新しいのか古いのかよくわからない銭湯なのだが、これはこれでなかなか悪くない雰囲気である。
浴室のつくりがまた面白い。湯舟は脱衣場側から見た正面側ではなく男女の仕切り側に備え付けられていて、後ろには背景画はないのだが石庭のミニチュア版みたいなものがある。一方、カランは壁に向かって並んでいるもののほかに二列が壁に対して斜めに並んでいる。空間を贅沢につかった造りだ。全体的に落ち着いた色調でまとめられていて、「明るい照明に白いタイル」でなによりも清潔さを第一に強調するつきなみなデザインとは一線を画している。
雰囲気はすっかり気に入ってしまったのだが、カランについているシャワーの使い心地だけには我慢ならなかった。水が散ってしまってとても髪の毛など洗えたものではない。仕方なく立ちシャワーまで行ってすすいだ。
とにかくシャワーだけ何とかして欲しい。それ以外は満足なのに。
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