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2002年3月2日
武蔵野市八幡町3-1-21
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三鷹市芸術文化センターでのペンキ絵公開制作を見た後、銭湯めぐり仲間と一緒にペンキ絵のある銭湯に行くことにした。目指すは武蔵野市の「虎の湯」。
駅から歩くと二十分近くかかっただろうか。けっこうかかるなと思っていた頃に正面に見えてきたのは緑色の煙突だ。高さを見ると確かに銭湯の煙突なのだが、色が銭湯っぽくない。本当に銭湯の煙突かなと半分疑いながら近づいていったら確かに虎の湯の煙突だった。緑色なのは煙突だけではなく、建物も緑色になっていた。看板には「岩風呂」と書いてある。岩風呂か、中はどうなっているのだろう。楽しみである。
昔ながらの下駄箱と番台。四百円を払って入り、脱衣場を見渡す。奥行き方向が短くて横長の脱衣場だ。全体的にちょっと落ち着いた感じの照明で、壁にあるローカルな宣伝もいい味を出している。
浴室も脱衣場と同様に横長だ。それほど広くはなく、浴室の形に合わせて島カランも横方向にとってあるのがちょっと変わっている。壁際も、空いているところはすべてカランが並んでいて、無駄なスペースを減らしている。ただ、シャワー付きのカランは壁際のみなので、どうしても人はそちらに集まりがちだ。湯舟は左手の方にある。
そして、看板にある「岩風呂」だが、実はとくに岩風呂のスペースが別になっているわけではなく、浴室の壁全体が岩風呂風に装飾されているのであった。そして、湯舟の上にもかぶさるように岩が突き出していて、建物の中にいながら本当に岩風呂に入っている気分になれる。これだけ本格的な雰囲気を醸し出せているのはすごい。
湯舟の後ろが岩風呂風になっているということは、背景画のペンキ絵はどこにあるのだろうかということになるが、こちらはちょっと高めのところにまるで額縁に入った絵のようになって飾られている。ちょっとサイズが小さめだが、岩風呂風でもペンキ絵だけは飾るというこだわりがいい。
のんびり浸かって脱衣場で一休みし、そろそろ帰ることにする。外に出てふと横の入浴客用駐車場を見るとなんとこちらにもペンキ絵が。思わずみんなで写真撮影してしまった。
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