やすの銭湯日記

1997年10月18日
辰巳湯

練馬区桜台4-42-2

練馬の駅から商店街を歩く。車の通りが多い道を歩いて行くと、スーパーマーケットの向かい側にひょっこり現れる銭湯。辰巳湯は典型的なビル銭湯だ。

建物は新しく建てられたものなのだろう、非常にきれいだ。手入れも行き届いている。フロントでお金を払い脱衣場に入る。男湯は右側だ。

ビル銭湯はどうしても天井が低くなってしまう。ここも昔ながらの銭湯にある上へ抜けるような開放感はなく、それほど狭くなくてもちょっと窮屈な気がしてしまう。しかしここの場合、露天風呂に続く庭が、狭いながらも見えていたりして、風流な雰囲気を出している。むしろ天井が低い方がこの雰囲気にはあっているのかもしれない。ビル銭湯の特性をうまく利用していると感じた。

浴室も決して広いとはいえないのだが、そんな中でも湯舟は三つに分かれていていろいろと楽しめるようになっている。うち一つは真っ赤な湯が入っている。「じっこう温泉」と書いてあっただろうか、センキュウという漢方薬が入っているそうで、香りもいかにも薬っぽい。

体を洗って、赤い湯に入る前に露天風呂へ。ビルの横に付いている露天風呂とは思えないくらいうまくできていて、庭の感じが商店街の真中にあると思わせないようになっている。湯舟の中に仕込んである岩に腰かけると、湯がちょうど腰までの深さになって風が気持ちいい。今日は露天風呂に入るには少し気温が高めだが。

露天風呂に満足したら赤い湯にも入った。よくある薬湯なのだが、この赤い色は何だかちょっと気持ち悪い。おそらく着色料を使用しているのだろうが、もう少しいい色を選んで欲しいなあ。

ここの銭湯、おすすめである。露天風呂の雰囲気が気に入った。



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