やすの銭湯日記

2002年8月13日
竹の湯

港区南麻布1-15-12

今日は麻布十番の銭湯を訪れることにした。八月の暑い時期、ちょうどお盆休みの時期に出張の代休を取ることができたのだが、結局出勤することになり、それでも普段よりは早めに職場を出て銭湯に向かう。

駅から五分ほどで「竹の湯」に到着。ビル銭湯なのだが、建物正面は鏡張りになっている。おそらく中からは外が見えるのだろう。ちょっと気になるなと思いながら建物の写真を撮る。中に入ってみたら、やはり内側から外の様子は丸見えだった。マジックミラーというやつだ。

この銭湯はサウナ付きである。料金は入浴料込で九百円。日本一高い入浴料と言われる東京の平均から見てもちょっと高めである。立地条件を考えるとこのくらいは仕方ないのだろうか、あるいは客層もそれを許している感じなのかな、などと勝手な想像をする。サウナ利用者にはカードが配られて、スタンプをためるとサウナ料金がサービスになるそうだ。

脱衣場は何となく暗い感じ。天気がよくてまだ日が高い時間に訪れたので、とくに室内が暗く感じてしまうのだろうか。そのぶんだけ浴室は明るく感じる。いざ入浴。

島カランが一つの浴室。道具を置く部分は向かい合うカランで共用なのだが、カランの正面に座ると脇に丸くとび出た部分があってそこをシャンプーや石鹸などを置くスペースとして使うことができる。ちょっと面白い形だな。

軽く流してサウナへ。小さいが清潔で心地よい室内。温度も十分でなかなかいい感じである。料金の高さはどうしても気になるが、これで居心地が悪かったら最悪だと思っていたので、ちょっと許せる気分になる。砂時計で時間を計るが、熱いのに我慢できずに七分ほどで出てしまう。これは時間単価が高くついたなと苦笑い。

湯舟の湯は黒湯。港区ではポピュラーな湯である。湯舟の底の形が見えないのでそっと足を伸ばしていく。ここの湯舟は底の形がちょっと変わっている気がする。気をつけないと足をぶつけてしまいそうだ。ちなみに、カランやシャワーは透明な水である。

黒い湯と日本丸のタイルモザイク画を眺めながらのんびり浸かって汗をかく。夏の暑い日の風呂もいいなあ。

まあ、夏に限らず一年中「いいなあ」と言い続けている気もするのだが。



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