やすの銭湯日記

2002年8月17日
松の湯

江東区福住1-14-2

今日は門前仲町に来た。実はこの周辺に引っ越そうという計画があり、今日は街の様子を見に来たのである。以前に何度か来たことがあるのだが、今日は何となく賑やかだ。実は今日人出が多いのは当然で、富岡八幡宮の例大祭なのだ。メインイベントの神輿連合渡御を明日に控え、街中落ち着かない雰囲気である。

そんな中、銭湯に行ってみた。本日訪れたのは「松の湯」。外見は典型的なビル銭湯である。入ろうとすると、祭の半纏を着た人達が入っていった。今日は混んでいるかもしれないな。

予想通り、中は祭りで神輿を担ぐ人達でいっぱいだった。なぜそれがすぐわかったのかというと、片方の肩が赤くなっている人が多いのだ。みんな町内の人だから、顔見知りばかりなのだろう、世代を越えて世間話に盛り上がっている。昔の銭湯はこんな感じだったのかなあとぼんやり考えてしまった。

よそ者は話題に入り込めるわけもないので、ここはじっくり観察することにした。シンプルな浴室でカランの前に座り、聞こえてくる他の人達の世間話に耳を傾ける。やはり話題は祭り一色である。何といっても本祭は三年に一度のイベントだから、盛り上がり方にも気合いが入っている。

さて、本題の銭湯だが、島カランが二つあり、あとは湯舟があるだけの本当にシンプルな浴室である。背景画もない。下町の雰囲気のお客さんには富士山のペンキ絵がある東京の銭湯が似合うと思っていたのでちょっと残念。湯舟の湯がちょっとぬるめなのは、祭りで熱くなった体にあわせているのだろうか。真っ赤になった肩を熱い湯につけるのは確かにつらそうだな。

若い人が中年の人の背中を流している姿を見ると、なかなかいいものだなあと思う。祭と銭湯は相性がいいものだなあ。



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