やすの銭湯日記

2000年8月25日
高砂湯

立川市柴崎町2-11-17

最近になって急に栄えてきた感のある立川駅の南口。駅から歩いて五分程のところに高砂湯がある。ネオン管で装飾された三角屋根の建物は、普段見慣れている「銭湯」の感覚とちょっとずれていて面白い。

今日は時間も十分あるのでサウナにも入ることにした。入浴料金込みで七百九十円。フロントに下駄箱の札を渡し、タオルとバスタオル、マジックテープ付の腕輪を受け取る。

脱衣場に入ると、それほど混んでいるわけではないのだがロッカーの鍵のぶら下がっている数がちょっと少ない。鍵のないところは使用中を意味するはずなのだが、どうやらここでは使用できないために鍵がついていないロッカーもあるようだ。世の中には銭湯のロッカーの鍵を持ち帰ってしまう人がいるようなのだが、わざわざそうするメリットってあるのだろうか。それとも単なるいたずらか。まあいずれにしても、ここの銭湯の鍵が少なめであることの本当の原因は不明である。

浴室に入ると、中央にどんと湯舟がせり出している。正面奥からL字型になっていて入口の目の前までのびているのだ。カランは右手に一列、左手には横に並んで数列取ってあり、更に左にはサウナと水風呂、ラドン浴泉がある。

サウナは広さは普通なのだが、天井が若干高く感じる。この程度の天井の高さなら座るところは二段になっていると思うのだが、ここは広さの関係で一段にしかできないようだ。上の方の熱気がもったいない。扉を開けると下の方はすぐに冷えてしまうので、ちょっと効率が悪いかも。それでも温度は十分で、十分程入っていたらかなりふらふらになった。十二分計が壊れていたのが残念。

湯舟は中温槽と高温槽に分かれているのだが、高温の方は電気風呂。あまり得意ではないのでどうしようかと思っていたら、サウナ料金を払った人のみ入ることのできるラドン浴泉が比較的高温であることがわかった。サウナでのぼせ気味だったのでかるく温まってあがることに。

実は、私が入浴している間ずっと近所の子どもたちが浴室で大はしゃぎしていたのだが、常連のおじさんたちはあたたかい目で見守っていた。おそらく子どもたちもあまり迷惑のかかる無茶はしないように心得ているのだろう。昔の銭湯を思い出す光景だった。



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