やすの銭湯日記

2001年5月26日
巣鴨湯

豊島区巣鴨4-13-9

おばあちゃんの原宿として名高い巣鴨の地蔵通り。その近くにあるその名も「巣鴨湯」を訪れた。資料で銭湯の名前を見たときには昔ながらの造りの銭湯に違いないと勝手に想像したのだが、実際に行ってみるとフロント形式のなかなかモダンな感じの銭湯である。

サウナ料金は入浴料込みで七百円だったのだが、今回は時間的な問題もあってサウナには入らないことにした。フロントでは四百円のみ払う。ふと見るとフロントの横に大きなガラスケースがあり、中には鉄道模型が。ご主人の趣味なのかな。ただし、木の板などが一緒に積まれていて、まだ作成中のようである。

脱衣場でさっさと服をロッカーに放り込み、浴室へ。サウナがある割にはかなり広く感じる。建物自体が大きく造ってあるのだろう。ただし、天井はちょっと低い。

この銭湯の一番の特徴は湯舟である。一人ずつ入ることができる筒のような形のマッサージ風呂が二つあるのはそれほど珍しくないのだが、湯舟全体がゆるやかなカーブを描いているのが面白い。入浴剤でピンクになった湯が入っているとなんだか型に入ったゼリーのような雰囲気。その隣にはちゃんと水風呂も用意されている。サウナ室とちょっと離れているのが残念。もっとも私はあまり水風呂は利用しないのだけれど。

ゆっくり温まったらあがることにしよう。脱衣場で服を着てから自動販売機で飲み物を買って一休み。フロント横の受付にも休憩できるところはあり、こちらでもちょっと座ってみる。壁に貼ってあったポスターやステッカーなどから推測するに、この銭湯のご主人は横浜ベイスターズのファンのようである。これだけで「いい銭湯だ」と思ってしまう私もずいぶん単純だが、実際悪くない銭湯だと思う。



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