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2001年6月2日
杉並区成田東5-3-19
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夕立のような雨が降ったあと、再び空が晴れてきた。一日だらだらと過ごした土曜日をしゃきっと締めくくるために、銭湯に出かけよう。阿佐ヶ谷の駅から南口の商店街を抜け、青梅街道に出るとそこは丸ノ内線の南阿佐ヶ谷駅。ここからさらに六分ほど住宅街の中を歩いて成宗湯にたどり着く。
時間がまだ早いせいか非常に静かな中にたたずむ銭湯。聞こえるのは外で遊ぶ子供の声くらいだ。フロントで四百円払い脱衣場に入ると、戸が開放されていているいる。暑い季節にはエアコンも気持ちいいけれど、今日のような天気のときには風通しがよくなっている方がいい。
とくに昔ながらの銭湯というわけではないのだけれど、なんとなく懐かしい感じのする銭湯で、ノスタルジックな気分にひたることができる。自分が小さかった頃に通っていた銭湯の雰囲気に似ているせいだろうか。
浴室にはサウナの設備がついているのだが、現在は利用されていないようで、中には浴室の清掃用具が置かれている。せっかくだからサウナにも入りたいのになあ。お客さんの数から計算するとサウナは利益にならないということなのかな。残念である。
頭を洗おうとシャワーの取っ手をひねると、ずいぶん上向きに湯が出てくる。下向きにするように手をかけてもこれ以上は傾かないようだ。必然的にカランから少し離れて座ることになる。空いていたからよかったけれど、後ろに人がいたらけっこう気になるかも。
湯舟は内側に青いタイルが使われていて、非常にきれいに見える。湯は早い時刻のせいだろうか、けっこう熱くていい感じだ。他のお客さんも水を入れないで入っているのがうれしい。背景のペンキ絵は湖に浮かぶヨット。昨年冬に描き直されたもののようだ。
風呂を上がり脱衣場に戻ったときにはエアコンがつけられていた。やはり熱い湯のあとはエアコンも気持ちいいな、なんて身勝手なことを考えてしまう。まあ、銭湯は気持ちいいことが重要なのだ。
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