やすの銭湯日記

2000年5月2日
昭和浴場

中野区中央5-21-12

銭湯仲間から「五月二日十九時四十五分に中野駅南口集合」というメイルをもらった。どうやら銭湯でお笑いタレントのライブショーというのがあるらしいのだ。中野は近いし、これは行くしかないだろうということで銭湯セット片手に駅まで。四人で連れだって、昭和浴場へ向かう。

のれんをくぐるとさっそく店の主人がお待ちかねだ。実はご主人自身も手品師で毎週ライブショーをやっているとのこと。楽しみ満載だが、まずは風呂だ。サウナ料金はわずか百円。しかも、深夜一時以降は一円になるらしい。すごい‥‥。

清潔な脱衣場から浴室へ。一番に目につくのはタイル絵の白富士。東京の銭湯ならば富士山の絵は珍しくもなんともないのだが、ここの絵はなかなか見事で、他の銭湯で見るものとは一味違う。おもわずみとれてしまう。昭和浴場は独自のポスターも作っているのだが、やはりこの白富士をメインに作ってある。

サウナは狭いのだが、混んでいなかったのでさほど問題はない。いくつかある砂時計で一番大きいのは五分計であろう、二回ほど落ちるのを待って計十分、出て水を浴びる。もちろん水風呂も完備である。カランの使いやすさもばっちり。湯舟も熱い湯・普通の湯・ぬるめの湯と各種揃っていてすばらしい。温度計は五十度近くを指していたのだが、これはこわれていたのだろうか。

風呂上がりにロビーでお笑いコンビ「ぴんぽんず」のライブを見る。ごく普通の銭湯のロビーに近所の子どもたちがいっぱいなのでかなり狭かったが、非常に楽しかった。その後、ご主人の手品も見せて頂いた。プロの技は目の前で見ると本当にすごい。トリックが全然わからない。

大満足の帰り道で何ヶ所かに昭和浴場のポスターが貼ってあるのを発見した。そういえば銭湯の宣伝ポスターって珍しい。その後中野、高円寺と、久々に午前二時まで呑み歩いた。



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