やすの銭湯日記

2002年7月23日
塩原湯

世田谷区宮坂3-27-5

暑い暑い火曜日。今日は町田方面で仕事があり、早めに終わったので帰りに銭湯めぐりをすることにした。小田急線に乗りながらどこで途中下車するか迷っていたのだが、今回は経堂に行ってみることにした。最近は多摩急行が停まるので便利だな。

工事中の駅を降りてすずらん商店街を歩く。しばらく行くと正面に高い煙突が見えてくる。普段銭湯を意識していない人はおそらくまったく気づかないのだろうが、銭湯フリークは一発で気づくに違いない。

いかにも銭湯という正面の造りに木の看板。これは期待できそうだ。まだ外は明るくて、銭湯を楽しむには格好の時間帯である。入口には手ぶらセットの広告が貼ってある。常連ではない人が銭湯に行くにあたって一番問題になるのは、家を出るときからしかるべき準備をしていかなければならないことだろう。手ぶらでもぶらりと寄れるようになっているのは大事なことだと思う。しかもこの手ぶらセット、たったの百円。中身はタオルとボディシャンプーとリンスインシャンプーとのこと。夏場ならバスタオルはなくても大丈夫かな。

番台で四百円を払って脱衣場に入る。浴室をちょっと覗いてみると、サウナ有料の文字を発見。さっそく脱衣場に戻ってサウナ料金百円も払う。ご主人に「スチームサウナだけどいいですか」と確認された。銭湯のサウナとしてはスチームもポピュラーだが、やはりサウナといえばドライサウナなのだろう。クレームがついたりしたこともあったのかな。

浴室の中央にはシャワーなしの島カランが一つ。外の明るさのせいだろうか、背景画のペンキ絵が非常に鮮やかに見える。描かれた日付を見ると一年前になっているのだが、まるでつい最近描かれたものであるかのようだ。男湯側が大沼公園で女湯側が見附島なのだが、よく見ると中央にうっすらと富士山の跡が見える。下地のペンキの盛り上がりが残っているようだ。

背景画の下には金魚と熱帯魚のタイルモザイク画がある。スチームサウナで一汗かいて、髪と体を洗ったらさっそく湯に浸かってこれらを鑑賞。内風呂にはない楽しみである。

何度か休憩しながら湯に浸かるのを繰り返していたのだが、まわりのお客さんを見ていると、湯に浸かるときに水を入れる人が多い気がする。外が暑いからだろうか。湯温としてはさほど高い気もしないのだが‥‥。

脱衣場で涼みながら外を見ると、庭にはタオルがずらっと干してあり、横に予約制のお得意様用ロッカーが置いてある。それほどいい風景ではないが、このような庶民的な雰囲気も見方によってはいいかも。

なかなかいい銭湯だった。けっこう気に入った。



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