やすの銭湯日記

1998年8月23日
新寿湯

世田谷区玉川3-23-27

今日は多摩川の花火大会、二子玉川園駅前はたくさんの人でごったがえしていた。浴衣を来た人もけっこういる。かくいう私も花火大会を見に来た。待ち合わせの時間より若干早めに来て、いつものように、銭湯めぐりにでかけることにした。

実は最初は駅前にある銭湯に行ってみたのだが、花火大会の今日はお休みだった。すぐにガイドブックを取り出して近くの銭湯を探したところこの「新寿湯」が見つかったのだった。

玉川高島屋の裏手には地元の人が利用するような商店街があり、そこにこの銭湯はある。駐車場もあって便利そうだ。フロントまで行って一万円札しか持っていないことに気がついた。番台のおばさん、手間をかけてしまってごめんなさい。私が言うのもなんだが、やはり銭湯には小銭を持って行くのがエチケットだと思う。

この銭湯の脱衣場や浴室は比較的新しくみえる。後でこの近くに住む友人に訊いたところ、やはり最近建てなおしたようだ。テレビでは高校野球、横浜高校の優勝を伝えている。さて、浴室へ。

サウナと水風呂もあるが、サウナは別料金。湯舟には宝寿湯もあるが、無色透明の湯のほうは実は温泉だそうで、成分表も貼り出されている。入ってみたら確かになんとなく肌触りがいいような気がする。気のせいだろうか。いや、気のせいだとしてもいい気分なのは間違いない。じわーっと浸みるように温かさが体の中に伝わってくる。宝寿湯もそういう感じなのだが温泉のほうが上だ。香りだけは宝寿湯に負けるかもしれないが‥‥。背景画はタイルのモザイク画、富士山と湖の絵で船や飛行機まで描かれている。

全体的に見てひとつこの銭湯の特徴とも言えることを発見した。それは装飾が非常に少なく、シンプルな造りだということである。しかし、このシンプルにも好感が持てる。

さて、湯上がりのさっぱりした気分で花火大会を楽しむことにしよう。



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