やすの銭湯日記

1998年8月24日
新橋湯

渋谷区恵比寿1-23-6

「新橋湯」といっても新橋駅の近くにあるわけではない。最寄り駅は恵比寿駅。恵比寿ガーデンプレイスからちょっとはずれるとビルの間に庶民的な雰囲気の店も少しずつ現れる。新橋湯もビルの角を曲がったところに突然現れる。

入口を覗くといきなり大きな鏡がある。古典的な形式の銭湯なら傘立てがある位置だ。入るときは別に何も感じないが、風呂上がりに自分の姿を全身見ることができるのは、とくに女性には役に立つのかもしれない。残念ながら私はあまりありがたみを感じることができなかった。

中に入ると昔ながらの番台、そして昔ながらの常連さんという感じのお客さん。いつも銭湯で顔をあわせるのだろう、世間話に花を咲かせている。女湯ほどではないのかもしれないが、それなりに盛り上がっているようだ。

浴室は天井がサイケ調の三色で塗りわけられている。何軒かの銭湯で見たことがある色だ。そして驚くのは背景画。浜辺をバックに椰子の木が生えている。ちょっと珍しい背景画だと思う。

カランにはシャワー無しのものが目立つ。しかし、それよりも目立つのは立ちシャワーのほうだ。固定式のシャワーならば普通は手元でひねって上から湯が出てくるタイプのものがほとんどなのだが、ここの立ちシャワーはカランの上についている物とほとんど同じタイプでシャワーの根もとにハンドルがある。シャワーの間の仕切りもなくちょうどカランの上のシャワーをただ高い所につけただけのような感じだ。仕切りがない分だけ開放感があるが、これでは並んでシャワーを浴びるとしぶきがかかりまくりだ。

恵比寿ガーデンプレイスで遊んだついでにひとっ風呂、という人にはもってこいの立地条件だが、そういう人は少ないだろうなあ‥‥。



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