やすの銭湯日記

1997年6月7日
世界湯

新宿区高田馬場3-8-31

学生で賑わう高田馬場の駅から数分のところにあるこの「世界湯」、細い路地を入ったところにあるため、ずいぶん迷ってしまった。ここは露天風呂があるので比較的名の知れた銭湯だ。「手ぶらでどうぞ」というような案内も出ている。もちろん私は銭湯セット持参だが。さて、いざ中へ。

ここはサウナ付きの料金が千円もする。ちょっと高い。いや、かなり高いぞ。でも平日以外は露天風呂に入る人もこの料金を払わなければならないらしい。何だか納得がいかない。サウナ付きにするとタオルと専用ロッカーの鍵がもらえる。タオルには「SAUNAWORLD」の文字が‥‥「世界湯」だものなあ。専用ロッカーは会社の更衣室にありそうな縦長のロッカーなのだが、中が埃っぽくて気持ち悪い。銭湯には清潔感が必須だと思うのだが。

サウナはかなり広く、温度もちょっと高めで私の好みにぴったりだ。時計は砂時計が一つある。唯一の砂時計が使用中だったので、これではどのくらい時間がたったのか正確にわからないではないかと思いながらふと外を見たら、窓の外に架け時計があった‥‥。

サウナが終わったら体を洗おう。カランは普通のものと壁で仕切られたものがあるのだが、仕切られた「個室カラン」はまるで内風呂のそれを使っているかのような圧迫感がある。これでは銭湯に来た意味がないような気がする。使っている人は何人かいたけれど、彼らはどう思っているのだろう。まあ、余計なお世話ではあるが。

露天風呂、というよりは天窓の開く部屋にある風呂という感じだが、それでもやはり空を見上げながら浸かる湯は気持ちがいい。のぼせそうになってもちょっと体をあげると心地よい涼しさの風があたるので大丈夫。こればかりは普通の銭湯では味わえない。

なんだか文句が多くなってしまったけれども浴室の設備は悪くないと思う。ただやはり値段が高いために評価の基準も高くなってしまうということはあるだろう。



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