やすの銭湯日記

2000年10月21日
栄湯

新宿区西落合2-6-2

都営大江戸線の中井駅から落合南長崎駅のあたりをぶらぶらした。猫地蔵で有名な自性院を見た後、新宿区の栄湯で一日歩いた足の疲れを癒すことにした。

入口に貼ってあるポスターをふと見ると、「りんご湯」をすると書いてある。一瞬喜んだのだが、よく見ると明日の日付になっている。ううむ、残念。どうやら新宿区の銭湯で行われるイベントらしい。

典型的なビル銭湯で、ロビーは横長。フロントの両側に牛乳石鹸ののれんが架かり、向かって左手が男湯である。七福神が描かれたこののれんを改めて見てみると、弁天さまだけ別の湯舟になっている。銭湯は混浴ではないというところにこだわったデザインなのだろうか。今まで何度も見たのれんなのだが、気づかなかった。

サウナ料金は四百円だったが、今回は気分がのらなかったのでやめた。脱衣場でさっさと服を脱ぎ、浴室へ。このときには気づかなかったのだが、脱衣場と浴室の間のガラス戸の上には、南の島の海岸と海に浮かぶヨットの絵が描かれたすりガラスがあった。湯舟に浸かっているときに気づいた。

浴室は白中心のタイルの色使い。背景画も小さな魚がいくつか描かれているくらいで、それほど目を引くものはない。湯舟は座風呂と寝風呂が一つずつ。あとは低温風呂が用意されている。座風呂の方は普通に座ると肩が出てしまい、いまいち座り心地がよくなかったので、寝風呂の方に移る。こちらは、中途半端な形ではないのだが、どちらかというと足を伸ばして座れる座風呂に近いかもしれない。

ロビーには新宿コマ劇場の冊子などが置いてある。外れとはいえ、ここは新宿区なのだ。銭湯を巡っていると、本当に住所や道に詳しくなるなあ。



yasunori@kimuralab.org