やすの銭湯日記

2000年9月21日
林泉湯

杉並区天沼1-13-12

九月にとった遅い夏休みもおわり、だんだん陽も短くなってきた。仕事帰りに銭湯に寄ろうと思うとすでに暗くなってしまう。しかし、ゆっくりと温まるにはいい季節になってきたとも言える。今日は阿佐ヶ谷駅徒歩八分の林泉湯を訪ねることにした。

入口がちょっと奥に引っ込んだところにあるのだが、煙突を目印にしていたのでそれほど迷わずに済んだ。入ってすぐ目の前にフロントがある。今日はサウナにも入るので、下駄箱の札を預けてバスタオルをもらう。サウナ料金は二百円。

中から見ると思っていたより大きい銭湯である。脱衣場はフロントとサウナにおされてそこそこの広さしかないが、天井は十分高くて開放感がある。浴室も向かって右手から正面に回り込むように湯舟が配置されている。

サウナに入って最初の印象は「明るい」だった。平均的な照明より一段階明るい電球を使っている感じだ。床にはじゅうたんが敷かれているのもちょっと変わっている気がする。温度計は百二十度を指している。それがあっているかどうかはわからないが、確かに熱い。汗をかく前に、腰かけている尻や耳、顔が熱くてたまらなくなってくる。サウナには二回入ったのだが、いずれも十分汗をかく前に出てきてしまった感じだ。

湯舟は水風呂、低温塩風呂、薬湯、電気風呂、泡風呂にマッサージ風呂と豊富である。入ったり出たりしながらいろいろと試すことができるのはやはり楽しい。湯舟の前の一部の床に小石が埋め込まれていて、足の裏のマッサージ効果があるのも気持ちいい。そして、掃除が行き届いているのもうれしい。

湯舟の後ろの壁は下半分がタイル張りで上側がペンキ絵だ。ちょっと不思議だったのは富士山などの絵ではなく、雲がかかった山々の絵だったこと。この絵の主役は何なのだろう。山なのか、雲なのか‥‥。



yasunori@kimuralab.org