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1997年6月24日
品川区西大井6-15-16
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金属加工などの小さな工場が多いこの一帯、ピース湯はその独特な名前からは想像もつかないほど地味な建物におさまっていた。マンションの一階が銭湯になっているという、最近ではよくあるスタイルだ。
入浴券とサウナ代四百五十円をフロントで払って中へ。脱衣場はちょっと狭い。人が多かったせいでそう感じたのかもしれない。お客さんが多いと「この銭湯はしばらく大丈夫だな」と安心する。いつのまにかつぶれてしまう銭湯も多いからなあ‥‥。
サウナは結構広いが、ちょっと暗い気がする。温度は結構高くて、汗が出てくるのも早い。何度くらいあるんだろうと思って二つある温度計を見たら、片方は九十度を指していたのに、もう一つは百度をこえていた。しかも温度が下がりやすいであろう入口に近いほうの温度計がが高い温度になっている。これではあてにならんなあ。
ここの銭湯は軟水を使用しているのが売りだ。水がちょっと変わったくらいではたいして違わないだろうとたかをくくっていたのだが、浴室入口に大事な水なのでボトル二本以上は持って帰らないようにという張り紙がしてあるのを見るとちょっと気になる。実際に体を洗ってみたところ、確かに水の手触りが違う。体を洗った後にいくらすすいでもなんとなく手がぬるつくような気がするのだ。脱衣場にはってある説明を読むと、水には重曹が含まれているそうだ。このぬるぬる感は風呂上がりにはつるつる感に変わってくる。なるほど、売りにするだけのことはあるものだ。
体を洗ったら岩風呂に入ろう。実は露天風呂を期待していたのだが、天井は木の板らしき物でふさいである。よく見るとどうも開閉できるような気がする。もし開いている時間があるのならその時間にまた入りたい。やはり空が見えるか見えないかの違いは大きい。天井が閉じていると熱気もこもってしまって涼しさも楽しめない。
浴室内の湯舟はかなり大きい。水風呂以外がすべて一つの湯舟の中につくられているためだ。仕切りが少ない分だけ広く感じられるのはいいが、一つの湯舟の中で段差があると気がつかなかったときに湯舟の中で転びそうでちょっとこわい。
それにしても軟水の手触りが妙に気になった今日の入浴だった。他の軟水使用の銭湯も是非試してみなければ。
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