やすの銭湯日記

2000年1月12日
荻の湯

杉並区荻窪3-46-13

今日は東京で初雪が降った。夜にはその雪が雨にかわり、寒い中を銭湯へ急ぐ。今日訪ねる銭湯は実は初めてではなく、以前に一度訪れたことがある。そのときは銭湯日記に載せることなく過ぎてしまったので、ずっと気になっていた銭湯なのだ。今日は「リベンジ」だ。

入口の自動ドアをくぐって靴と傘をしまい、奥の方の正面にあるフロントでお金を払う。フロントの人は電話に夢中でこっちはサウナにも入りたいと言っているのになかなか伝わらない。大阪の娘さんからかかって来た電話だそうで、「すみません」と言われたものの、かえってこっちが恐縮してしまった。

きれいに掃除された脱衣場で服を脱ぎ、冷えた体で浴室へ向かう。カランは使いやすい形でシャワーの水量も多く、うれしい。サウナは湿式で、風邪で乾燥がつらい喉にはやさしい気がする。ここのサウナは窓が大きくて狭いにも関わらず開放感がある。中にいると見えないが、サウナの上には熱帯風の観用植物が飾ってあったりしてなかなか面白い。

しかし、この銭湯で一番面白い、というか気になるのは背景画である。海の風景で、本を読む青年やたたずむ老夫婦はまだわかる。不思議なのは砂浜に何故か建っている理髪店。店の横の屋外で髪を切っている理容師。そして空を飛ぶたくさんのクジラ。シュールだ。

ここの二階にはトレーニング機器が置いてあって、自由に使えるらしい。他にもソフト持ち込み可のビデオが置いてあるらしいのだが、今日は寒いので湯ざめする前にさっさと帰ることにした。



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