やすの銭湯日記

2002年3月9日
のぼり湯

三鷹市井口5-5-18

土曜日の休日出勤を終え、疲れを癒しに銭湯に向かう。本日の銭湯は三鷹市にある「のぼり湯」だ。中央線の駅から行こうとするとちょうど東小金井駅と武蔵境駅の中間あたりになるだろうか。今回は東小金井駅から歩いていくことにした。

住宅街を抜けて狭い連雀通りに出る。立派な煙突があるので銭湯の場所はすぐにわかった。自動車に気をつけながら建物の外観を写真におさめ、中に入る。入るとすぐにテレビとソファがあるロビーになっており、横のフロントで四百円を払う。男湯は向かって右側だ。

脱衣場は清潔感があるが、何となくさっぱりしすぎていて物足りない感じがする。床にしろ天井にしろ、昔ながらの木の質感がないせいかもしれない。

浴室に入って最初にびっくりしたのはカランの配置である。四角い浴室に島カランが二つあるのだが、ちょうど対角線の方向に斜めになっているのである。こんな配置は初めて見た。最初は無駄なスペースがたくさんあるのではないかと思ったのだが、よく見てみると湯舟は浴室の角にあり、そこから放射線状にカランが並ぶような形になっていて窮屈な感じもまったくなくうまく配置されていることに気づく。なかなか考えられているようだ。

壁には岩風呂風の装飾がされていてちょっとだけ温泉気分が楽しめる。もちろん湯は温泉ではないのだが、気分だけでもけっこういいものだ。お湯の出がいいシャワーで髪と体を洗い、湯舟に浸かる。

湯温はそれほど高くはないが、くつろいで入るにはいい温度だ。岩風呂風なのはいいがペンキ絵がないのが残念。あまり派手に泡が出ていないのも好感が持てた。

脱衣場に戻って珍しい物を発見。体重計なのだが、ちょうど家庭用のヘルスメータに太い棒を取り付けたような形をしている。棒の上を覗き込むと窓があり、拡大用のレンズ越しに目盛りが見えるという仕組みだ。普通のヘルスメータだと目盛りが見づらいのでこのような工夫をしてあるのだろう。「寺岡精工所」という名前が入っていた。

帰りはバスに乗って三鷹駅まで出た。そろそろ湯冷めを気にしなくてすむ季節になりつつあるな。



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