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2002年3月5日
練馬区貫井1-17-4
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今日は午後半日の有給休暇を取った。のんびりと家で過ごそうかとも思ったが、くつろぐにはやっぱり銭湯である。阿佐ヶ谷駅からバスに乗り、西武池袋線中村橋駅近くの「ニュー銭湯和倉」に向かった。
名前から想像がつくとおり、ここは設備満載スーパー銭湯風のモダンな造りである。フロントでサウナ利用料込みの入浴料金八百八十円を支払う。ちょっと高めかな。まあ、この値段をどう評価するかは中を見てからである。
サウナ料金を払うとバスタオルに普通のタオル、そして鍵を受け取ることになる。鍵はサウナ利用者用の縦長ロッカーのものだが、冬場の厚着を納めようとすると、このロッカーがちょっと小さめに感じてしまう。
浴室に向かおうとするといきなり左手に休憩室が現れる。サウナ利用者向けに造られたもので、当然浴室側からもつながっている。一瞬浴室までの道を迷いそうになる、というのは大げさだが、初めて見るとちょっと戸惑うかも。
さて、問題のサウナである。高い割には大したことがない場合が多いんだよなと思いながら中に入ると‥‥結構大きくて非常にきれいだった。テレビもあるし、十二分計もちゃんとついている。これはかなりの高得点だ。水戸黄門など見ながらゆっくり温まり、気づけば十二分経過。ちょっとのぼせ気味で外へ出る。
筒状のカランを使って髪と体を洗い、まずは露天風呂に行ってみることにした。露天と言っても屋根付きで、ちょっと風情に欠ける気がするが、外気の冷たさは心地いい。湯も濁っていて温泉風だ。壁の説明を読むと「塩湯と湯の華」とあるが、湯舟は一つ。両方入っているということなのかな。しかも和倉温泉と那須温泉の両方の名前がある。ちょっと意味が分からなかったが気持ちいいことは間違いない。さらに、ここのすばらしいところは露天風呂の壁にペンキ絵があることだ。高い壁に囲まれて殺風景になりがちな東京の住宅街の露天風呂も、見附島の絵があるだけで雰囲気ががらっと変わる。伝統的な建物ではなくてもペンキ絵があるだけでこれぞまさしく東京の銭湯という感じがしてくるから不思議である。
露天風呂だけでなく、浴室内の風呂も電気風呂に打たせ湯、泡風呂等各種揃っていてうれしい。ただ、表示によれば四十二度が最高でそれ以上熱い湯舟が用意されていないのが残念である。
ロビーも居心地がいいし、自動販売機には私の好きなドクターペッパーもあって、すっかり気に入ってしまった。この近くに住んでいる人は本当に幸せだなあと思う。この設備なら銭湯にあまりいいイメージを抱いていない人でも温泉感覚で楽しめるのではないだろうか。
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