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2003年6月7日
江東区東陽3-12-11
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本日も自宅近辺の銭湯めぐりに出かけることにする。訪れたのは営団地下鉄東西線木場駅から徒歩数分のところにあるニュー松の湯。自宅からはのんびり歩いて十五分ほどかかっただろうか。
典型的なビル銭湯のたたずまいだが、暖簾はなんだか古そうな感じがする。「ニュー」と入っているのは看板の方だけなので、おそらく以前はもっと伝統的な形式の銭湯だった松の湯がビル銭湯に建てかわって「ニュー松の湯」になったのだろう。
フロントで入浴料金を払って脱衣場へ。決して広いとはいえない脱衣場。浴室もそれほど大きくはないようだ。どちらかと言えばこぢんまりとした造りになっている。ビル銭湯特有の天井の低さが余計にそう感じさせているのかも。
浴室に入って最初に目を引くのは何といっても湯舟の背景画である。とくにここのものはちょっと変わっていて、椰子の木がはえた南国の海岸の風景がタイルモザイク画で描かれている。ちょっとユニークで印象に残る絵だ。
カランの数は全部で二十。他に立ちシャワーが一つあるだけでやはり小さめなのだが、カランを使っていて狭苦しく感じるわけではない。浴室の大きさにあった配置になっているということなのだろう。何も大きいばかりがいい銭湯の条件というわけではない。シャワーの出も満足がいくものだったし、けっこう好印象だったと言える。湯舟は座風呂と泡風呂のシンプルな造り。
カランの前に座りしばし休憩していたら、おじいさんが何やらうろうろしている。排水溝のふたを開けて覗き込んだりしているので何か探しているようだ。何だろうと思って見ていたら脱衣場に戻っていった。ふと見ると脱衣場のベンチの下に鍵が落ちているのが見える。おじいさんが探しているのはあれだろうか、教えてあげようかと思って半分腰を上げたところで、おじいさんは自分でその鍵を見つけて拾い上げた。やはりそれを探していたようだ。一安心である。
再び湯に浸かってから脱衣場に戻り、体を拭いていたら腰の曲がったおばあさんがモップを持って床掃除にきた。ちょっと大変そうだったが、それでもまだまだ元気そうでなによりである。無理をすることはないが、やはりこれからも元気でこの銭湯を守っていって欲しい。
脱衣場でかかっているラジオは野球中継。横浜ベイスターズは今日も読売にリードされているようだ。急いで服を着てロビーのテレビでしばし観戦することにしよう。
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