やすの銭湯日記

2003年5月25日
金春湯

江東区東陽1-6-9

引っ越してからしばらく銭湯めぐりがストップしていたのだが、こんなことではいけないと思い、自宅から徒歩圏内の銭湯を訪ねることにした。幸い現在の自宅周辺銭湯は未訪問のところが多いのである。

普段ぶらぶらと歩いている辺りからちょっとだけ足を伸ばし、訪れたのは東西線木場駅から徒歩数分のところにある「小山湯」。外見は典型的なビル銭湯だ。外がまだ明るい時間帯だったので、建物の中は逆に薄暗く感じる。フロントで銭湯料金四百円を支払って、左手の男湯に入る。

脱衣場を見てみたのだが、やはりちょっと暗い気がする。外との対比だけが原因ではなさそうだ。そのかわりというわけではないだろうが、広さの方は十分で、のびのびと服の脱ぎ着ができる。

浴室に入ると一転して明るい雰囲気に変わる。もしかして、フロントと脱衣場の暗さは演出だったのかと思うくらいである。タイルも新しい感じできれいだ。ちょっと変わった色使いのような気がするが、趣味が悪いという感じではなく、むしろ落ち着いて入浴できる色使いと言えるだろう。カランの形もちょっと面白くて、押せば湯が出るところを何となく回してみたくなる衝動にかられる。

背景画は葛飾北斎の「波裏富士」のタイル絵。いかにもありそうな感じがする絵なのだが、背景画としてはそれほどポピュラーではない気がする。背景画はなかなか趣きがあるのだが、残念ながら湯舟の湯温が熱い湯の好きな私には少々低い。もちろん常識的な温度の範囲内ではあるのだが。

湯上がりにはフロント前のロビーで一休み。やはり少々薄暗い。テレビの上には「優良施設」のたてが飾られていた。自宅からも近いし、たまに来てみるのもいいかな。



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