やすの銭湯日記

1997年5月1日
森の湯

大田区矢口1-16-22

東急目蒲線武蔵新田駅から徒歩一分、今日はアルバイトの帰りに森の湯で一風呂浴びることにした。銭湯の住所が書いてある本を持ってくるのを忘れてしまったのだが、駅から本当に近いので、迷うことなく到着。早速中に入る。

最初の印象は「よくある感じの銭湯だなあ」だった。特にこれといった売りがあるわけでもなく、近所の人が日常的に通っているごく普通の銭湯だ。今日はずいぶん空いているようで、脱衣場には私一人。浴室も三、四人くらいしか人がいない。女湯の方で大声で話すおばちゃんの声が脱衣場に響いていた。

さて、とりあえずはサウナだ。浴室の横の方にひっそりと小さいサウナがついている。中に入ったのだが、意外と熱くない。温度計は九十度ちょうど。これではちょっと低すぎるなあ。しかも、室内は真っ暗だ。「配線の故障のため照明がつきません」と書いた紙が張ってあった。それにしても、狭い部屋に一人、真っ暗でしんとした中で汗を流しながらじっと座っている男が一人という光景はなかなか気持ち悪いものだ。

髪と体を洗ったら湯舟へ。ここは二つに分かれていて、片方はよくある泡風呂、そしてもう一つは大田区名物の黒湯だ。ところがこの黒湯、他の銭湯でも体験した通り、異常に熱い。結局今回も足をつけるのが精一杯だった。熱いだけならいいのだが、ぶくぶくと泡を出されるとさすがに入れない。平気で浸かる人っているのかなあ。

黒湯に入れなかった悔しさは残るもののそこそこ気持ちいい入浴ができた。ここの銭湯、特に注目すべきところがない平凡な銭湯だが、悪くないところだと思う。



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