やすの銭湯日記

1998年9月27日
宮下湯

杉並区高円寺南4-29-2

昨日あたりからいきなり寒くなって、いやでも秋になったことを実感させられる天気となった。今日は今シーズンはじめて長袖のシャツで出かける。雨が降る中銭湯へ向かう。

高円寺の駅前から歩いてすぐの宮下湯。入口の広さが他の銭湯と一味違う雰囲気を感じさせる。昔ながらの銭湯とはかなりイメージが異なる。カウンターの向こうに座る女性に料金を払い中に入るという、ごく普通のフロント形式ではあるのだが、なんとなく他の銭湯と違う。何が違うのだろう‥‥。

入口とはうってかわって印象の薄い脱衣場でデイパックと服をロッカーに突っ込み、風呂道具一式を手に浴室へ行く。入口同様かなり広い室内、そして湯舟も大きい。

カランの使いやすさは十分満足のいくものだった。シャワーの湯量も申し分ない。ただ、浴室が広い上に湯舟の形がかわっているせいでカランに向かって腰かけたときに後ろががらんと空いているのが気になる。とくに問題があるわけではないのだが、広ければ広いなりに落ち着かないというのはわがままだろうか。

ふと顔をあげると、普通の銭湯では若干余裕があるはずの男女の仕切りの上の部分がすりガラスでほとんど完全に塞がれている。覗き防止のためか。ほんのちょっとしたことなのだが、雰囲気に与える影響は大きいものだ。

L字形の湯舟の背景画は高円寺阿波踊りのタイルモザイク画。最近結構有名になってきたような気がする。この背景画も比較的新しいもののようだ。

なんだかよくわからないがちょっとかわった雰囲気の銭湯。悪くはないと思う。



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