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1997年9月13日
台東区東上野3-12-7
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大学の先輩がパソコンを買うというので秋葉原に来た。予定よりも早く買い物が済んでしまったので、銭湯に行くことにする。独りでない銭湯めぐりは初めてだ。
上野の駅からすぐの所にある松の湯。のれんの前につけられたあかりがいい雰囲気を出している。さて中に入ろうかというところで少し迷う。下駄箱が見当たらないのだ。実はここの銭湯では、男湯と女湯とに分かれて入ったところに下駄箱があり、脱衣場から見えるようになっている。つまり、脱衣場に入ってから靴を預けるという形式なのだ。初めての形式だったのでちょっととまどってしまった。
浴室に入ってまず最初に目についたのは浴室中央の仕切りのカランだ。仕切りをはさんで向かい合う形にカランが並んでいるのだが、通常鏡があるべきところに何もない。向かい合って腰かけると正面の人と目があってしまって気まずいなんていうことは起こらないのだろうか。もっとも、我々が訪れたときは空いていたのでそういう心配はなかったのだが。
シャワーをひねったらいきなり横方向に水が飛んでいった。根本のほうから漏れているらしい。ちょっとびっくり。
背景画のペンキ絵は西伊豆からの富士山の風景。湯舟は二つに分かれていて、ちょっと熱めのお湯だ。片方の湯舟は泡風呂などの設備がついていない。温度といい、設備といい、非常に私好みでうれしい。
風呂上がりに脱衣場の木のベンチで二人でコーヒー牛乳を飲みながら一休み。あらためてじっくり建物を見ていると改装した部分はあるものの昔のままの部分もずいぶん残っているのがわかる。これで帰りにアメ横あたりで買い物をすれば下町気分はばっちりだ。
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