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1997年9月21日
品川区旗の台3-2-9
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小雨の降る中、住宅街を歩いて行く。ここは文教大学学園の裏手、学校の近くは夜になると人影も少なくひっそりとしている。暗い中にぽつんとあかりのついているのが新井湯だ。
番台形式の入口で入浴券を出し、服を脱いで浴室へ。ここは全体的に横長の建物になっている。
実際に座ってみるとわかるのだが、ここのカランは微妙なところで使いにくい。例えば、腰かけを洗おうと思ってカランの下に入れようとするとあと五ミリくらいの差でひっかかってしまう。鏡の下の石鹸などが置けるところにももう少しのところで桶がのらない。どちらもあと数ミリずれていれば気にならずに快適に使えたはずなのに、惜しいところだ。
男女の仕切りの壁にはタイルのモザイク画が描かれている。おしどりと鯉の図柄だ。なかなかおしゃれだ。湯舟の背景画は富士山なのだが、絵の中央近くの半端なところから柱を支える部分が出ていて、邪魔である。
ここの湯舟は三つに分かれているのだが、そのうちの一つは浴室の構造の関係で一人が入るともういっぱいという広さだ。そのこと自体はいいのだが、問題は湯舟の内側だ。三つの湯舟ともに内側に真っ黒なものがついている。洗っても簡単にはとれないものだろうから体が汚れたりすることはないのだろうが、あまり気分のいいものではない。特にきれい好きな人には辛いと思う。
正直言ってもう少し頑張って欲しいと思ってしまった。
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