やすの銭湯日記

1997年9月27日
ふれあいの湯

港区芝2-2-18

土曜日の夕方、港区のオフィス街は閑散としている。そんな中、ビルの一階に大きなのれんがかかっているのが見える。ふれあいの湯は港区の区立銭湯だ。

自動券売機で入浴券を買う形式なのだが、現在の入浴料は三百八十五円。券売機は五円硬貨を扱えないようで、三百九十円で券を買った後フロントで五円のおつりをもらうようになっていた。ここは女湯が二階、男湯は三階になっている。四階は休憩所だ。エレベータもあるし、階段には点字ブロックも敷いてある。さすがは区立銭湯。

脱衣場は狭いのだが、新しいだけあって清潔である。雰囲気としてはホテルの浴場に似ている感じだ。浴室も同じような雰囲気を持っている。こぢんまりとしていて明るい感じがそう思わせるのだろうか。

浴室内のカランはわずかに七つ。腰かけると立ちシャワーに付いているような大きいシャワーが目の前にくる。これだけ大きなシャワーだと髪は非常に洗いやすい。また、通常カランのすぐ下に付いている排水の溝が隠れるように付いているのもおしゃれだ。何か落したときには拾うのが難しそうだが。

湯舟の後ろにはレインボーブリッジの絵が描いてある。なかなかモダンな絵だ。湯舟はわずかに一つだが、この広さでは仕方がないだろう。

入浴後、休憩室にいってみる。小さめのワイドテレビが一台、あとはいすと飲物の自動販売機が置いてあるだけ。それでもなぜかのんびりできる雰囲気だ。こちらも非常に掃除がゆきとどいていて、しかも建物も新しく、好感が持てる。

平日はもう少し混んでいるのだろうか。混んで来るとこの狭さはなかなか大変なような気がするのだが。



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