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1997年8月29日
大田区久が原2-14-15
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五十湯目は大田区の久が原湯になった。久が原湯は東急目蒲線の久が原駅から十五分くらい歩いたところにある。フロント形式のこの銭湯、手元の資料によればずいぶんいろいろな施設があるらしい。さて、中に入ってみよう。
フロントでお金を払い、脱衣場へ入ってまず目につくのはロッカーの配置。コの字型になっていてすべて外側を向いている。そして中央にはテレビと椅子が置いてある。服の着替えはコの字の外側で行い、風呂上がりにはコの字の内側でのんびり休むというようになっているのだ。よく考えられている。こういう配置ができるのも脱衣場が広いおかげだろう。
浴室は一見普通なのだが、よく見るとサウナ室が二つあることに気づく。片方は乾式サウナでもう一つは湿式サウナだ。今までに訪れた銭湯の中で乾式と湿式の両方のサウナが無料で楽しめるところはここが初めてだと思う。もちろん両方入ったのだが、ここでのぼせてしまうと湯舟のほうが楽しめないのでほどほどに。乾式のほうはちょっと温度が低かったのが残念。
サウナ以外にも楽しめるものがある。ここは大田区、鉱泉があるのだ。しかもここの銭湯はその鉱泉を岩風呂にひいている。浴室とつながっている岩風呂は、天井こそあるものの、外につながるドアは開け放たれていて涼しく、露天のような雰囲気が楽しめる。さらにお湯がコーラ色の鉱泉となると、まさに温泉気分だ。
もちろん、岩風呂だけでなく浴室内の湯舟でも鉱泉は楽しめる。こちらのほうは少しぬるめになっている。浴室内の男女の境目にある仕切りの上にはいろいろな植物が飾られている。半分以上は造花だろうが、なかなかおしゃれな気遣いだと思う。
帰りは都営地下鉄西馬込駅から帰ってみた。地図で見るとここが一番近いように見えるが、山を一つ越えることになる。電車で行くのならば久が原駅から行くほうが楽だと思う。
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