やすの銭湯日記

2000年7月22日
小竹浴場

練馬区小竹町1-53-5

日射しの強い土曜日、親戚のお見舞いに行った帰りに銭湯による。江古田駅近くの「小竹浴場」。外観はちょっとモダンな感じがする。中に入るとやはり予想通りフロント形式。比較的新しめの銭湯で番台形式のところはほとんどないのではないだろうか。

フロントに向かって左手が男湯なのだが、脱衣場の入口もなかなかお洒落な造りになっている。壁が板張りで、ちょっと高そうな料理屋の入口風、と言ったら大げさだが、設計者のセンスのよさがわかる造りだ。

脱衣場は比較的普通の感じ。清潔さはかなりのもので、気が使われているのがわかる。まあ、こういう感じで浴室もよくあるタイプなのかなと思っていたのだが‥‥。

浴室に一歩入ると明らかに他の銭湯と雰囲気が違う。もちろん、嫌な雰囲気という意味ではなく、何とも言えないあたたかい雰囲気なのである。浴室だからあたたかくて当り前だ、とか、そういう意味でももちろんなくて、他の銭湯との違いは壁にある。浴室の壁の上半分が木の板張りになっているのだ。今どきタイルが使われていないのは珍しいと思う。しかも、珍しいだけでなく、まるで田舎の温泉にでも入りにはるばる来たかのようないい雰囲気を持っているのだ。壁の材質だけでも人間の受ける印象はかなり変わるものだ。

左手には円柱状に並んだカランがあり、中央と右手には通常通りに並んだカランがある。タイルがぴかぴかなのに対して排水溝やシャワーがちょっと古めかしいのは、改装の手がまわらなかったのだろうか。もしそうだとしても、その分壁にお金をかけたのだとしたら、リフォームは大成功だと言えるであろう。

湯温もかなり高めで、なかなかいい湯だった。外に出た途端、熱気で汗が吹き出した。このまま電車に乗るとエアコンでかなり冷えそうだなあ。



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