やすの銭湯日記

2000年12月29日
越の湯

港区麻布十番1-5-22

昨日で今年の仕事もすべて終わり、今日から年末休みである。気温もかなり下がってきて寒いが、今日も銭湯めぐりに出かける。地下鉄大江戸線で麻布十番へ。今回は有名な「麻布十番温泉」に併設されている銭湯「越の湯」を訪ねた。

商店街を抜けて、交差点の角に広めの銭湯の入口が見える。体も結構冷えてきたので早く入ることにしよう。中は番台形式で、上品な感じのおばあさんが座っている。温泉とは言ってもここは銭湯なので、入浴料金はもちろん四百円である。

中は結構混んでいて、空きロッカーの鍵も残り少なく、人の出入りも比較的激しい。手早く服を脱いで、浴室へ向かうが、置いてある腰掛けの数が少なくて確保できないところだった。床に直に座っている人もいるのだが、何とかしてあいている腰掛けを見つけることができた。一緒に行った同居人の話によれば女湯には腰掛けをおいていないそうである。

中央の島カランにはシャワーがない。壁際のカランで髪と体を洗う。湯舟の背景画は洋風建築と白鳥のいる湖、虹の架かった城のタイルモザイク画。ちょっとおしゃれな感じがする。

湯はもちろん温泉で、東京ではよく見る、コーヒーのような黒い湯だ。けっこう熱めの湯なのになぜか温度計は三十八度を指している。どうやらこわれているらしい。何度か繰り返して湯に浸かり、温まる。最高に気持ちよい。

世間話をしている老人が多くて、心が和む銭湯だった。毎日温泉に浸かれるなんて幸せだろうなあ。



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