やすの銭湯日記

1997年1月20日
金春湯

中央区銀座8-7-5

新橋駅から歩いて五分ほど、銀座の繁華街のど真ん中にあるこの銭湯はいきなり入り口から独特の雰囲気を出している。のれんをくぐって細い通路を入っていくと、下駄箱の横にいきなりアパートのような覗き穴のついたドア。「男湯」とは書いてあるが、開けるのにちょっと勇気がいる。

そうは言っても入ってしまえばごく普通の銭湯。昔ながらの番台におばあちゃんがぽつんと座っている。ここの銭湯で特徴的なのはお得意さん用の小さいロッカーがたくさんあることだ。仕事帰りあるいは始まる前にひとっ風呂浴びて‥‥という人が多いのだろう。

洗い場は狭く、シャワーがついているところが少ないため、決して使いやすいわけではないが、これもまたいいかと思わせる雰囲気がある。湯舟は「熱い」と「ぬるい」の二つ。私は当然「熱い」の方に入る。何か入浴剤が入っているのだがいい香りがするわけでもなくただ赤い色をしているだけのような感じで何だか気持ち悪かった。

ああ、この時期の宴会前に風呂に入ると、湯冷めはさけられないなあ。



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