やすの銭湯日記

1998年4月6日
健康浴泉

中野区東中野3-17-3

ここは中野区に引っ越して初めて行った近くの銭湯である。東中野銀座という商店街から少し横道に入ったところにあるビル銭湯だ。入口の自動ドアを入って下駄箱に靴をいれ、フロントに入浴券を差し出す。ここはサウナもついているが、別料金なので今回はやめておく。

のれんをくぐって脱衣場へ。サウナは二階にあるようで、階段がついているのだが、もちろんお金を払わなければ上には行けない。検問がついているわけではないけれど。

脱衣場と浴室の間の引き戸の上にはステンドグラスの日本地図がある。日本列島の上に各地の名物が描かれていて、見ていて飽きない。ちょっと残念なのは、男湯と女湯の両方にまたがって描かれているために東日本の方は遠くて男湯からはよく見えないことだ。目をこらせば見えるのかもしれないが、なんだか女湯のほうを気にしているようで誤解されそうでそれもできないでいる。

ステンドグラスは浴室側から見ると裏返って見える。裏から見た日本列島はなんだか奇妙だ。浴室は湯舟がL字形に備え付けられていて、そのぶんカランの数が少なくなっている。手持ちシャワーが三つあるのも特徴的だ。少し気になるのは、桶や腰かけがいつもちらかっていること。何度かこの銭湯に来ているが、きれいに片付いていたことはあまりなかった。ちょっと残念。

ここには軟水の湯舟がある。お湯の感触が他の湯舟とは確かに違って心地よい。最初は気分的なものだと思っていたのだが、上がった後の肌触りが明らかに違うのだ。結構気に入ってしまった。

浴室のちらかりはお客さんが気を配っていればひどくはならないはずなのだが、現実的には銭湯の人がやらなければならない仕事になっているようだ。少なくとも自分の使ったものだけは片付けるように心がけたいものだ。



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