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1999年12月25日
中野区本町6-22-18
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土曜日の午後、ちょっとした用事で出かけた帰りにふと中野駅で電車を降りた。途中で銭湯めぐりをしようと最初から思っていたのだが、どこの銭湯にするか決められないままに、ここまで来てしまった。しかし、中野駅周辺は何度も訪れているため未訪問銭湯もそれほど多くない。目先をかえて丸ノ内線の方まで歩いてみることにした。
新中野駅前から青梅街道を西に向かい、少し行ったところを左に入ると観音湯はあった。番台形式の入口の正面にどんとテレビが置いてある。もちろんこれは番台に座る銭湯の方が見るためのものだ。五百円硬貨を渡したらお釣りが二十五円‥‥あれ、これは百十五円の間違いでは‥‥。もちろん番台の人に指摘して取り換えてもらったが、お釣りを渡すときにちょうどテレビで面白い場面でもやっていたかな。
たまたまお客さんが少なかったせいだろうか、脱衣場も浴室も静かで、緊張感というか何と言うか、冬の午後にはお似合いの静けさがある。特に浴室は風呂桶の音と湯舟の泡の音だけが響いていて、独特の雰囲気だ。
頭と体をいつも通り順番に洗っていく。そうこうしているうちに、お客さんが増えてきた。少し賑やかになってきたかな。
湯舟の背景のペンキ絵は瀬戸内海。海と島ばかりでちょっと単調な気がする。やはり富士山が定番ながら一番落ち着く感じがする。
この銭湯は、どうも特徴をつかみにくい銭湯だが、悪くないと思う。家の近くだったら喜んで通うだろうなあ。
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