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1999年8月23日
杉並区阿佐ヶ谷南3-38-24
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今日は月曜日、家の最寄り銭湯は休業日なので、仕事の帰りに銭湯によることにした。朝からの計画だったので、銭湯グッズ等の準備は完璧だ。おかげでちょっと鞄が重いが、こればかりは仕方がない。残念ながら手拭い一本で飛び込むほど粋ではないのだ。
向かったのは阿佐ヶ谷駅からすぐのところにある開楽湯。なかなか立派な建物で、阿佐ヶ谷の街にもとけこんでいる。もともと中央線沿いは銭湯が比較的多い地区で伝統的な造りの銭湯にもずいぶんお目にかかることができる。本当に数が多いのかは分からないが、私の中央線沿線のイメージはそんな感じである。
さて、この銭湯だが、入口の戸から始まって脱衣場の感じから素晴らしく伝統的だ。伝統的といっても「木造で古そう」というだけのことなのだが、手入れが十分に行き届いているのだろう、いたるところ木が磨かれていて光っている。古くても汚く見えないことは銭湯では本当に重要なことだと思う。
浴室は両側の壁向きのカラン以外はシャワーなし。ちょっと残念。長髪なのがいけないといわれれば仕方ないが洗髪にシャワーなしはちょっときつい。
湯舟に浸かって改めて浴室を見渡すと、こちらも手入れが行き届いていて素晴らしい。普通背景画がある場所にはタイルがびっしりと敷き詰められていて幾何学模様を作っているが、男女の仕切り壁はきれいなタイル絵だ。湖なのか海なのか、水の上にかかる橋。森や舟も描かれていて美しい。
なかなか、なかなかいい銭湯だ。
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