やすの銭湯日記

1999年9月7日
ぼたん湯

杉並区成田東4-93-5

郵便局に不在留置の小包を取りに行くという杉並郵便局に行く用事ができた。せっかく面倒なことをするのだから銭湯めぐりにも利用することにした。しかし、最初に訪ねた銭湯は臨時休業、二軒目は既に廃業。とくに二軒目はショックで、今日はやめておこうかなとも思ったのだが、気を取り直して三軒目の「ぼたん湯」を探すことに。見つけてみると郵便局のすぐ裏にあった。入口の正面に駐車場があって圧迫感があるが、それでも昔ながらの建物は頑張っている。

下駄箱も番台も実に伝統的な形式で、時間帯がよかったせいか脱衣場にも活気がある気がする。広くて天井の高い脱衣場に加えて、池もある大きな庭がよく見えるように縁側が全開になっている。大きな扇風機がブーンと音を立ててまわっていて、本当にいい雰囲気の銭湯だ。

浴室の造りはごく普通と言えるだろう。中央のカランにはシャワーが付いておらず、お客さんは両側のシャワー付きからんからうまっていく。シャワーのレバーは左右に動くタイプ。出し始めがずいぶん冷たかったがすぐに温かくなって一安心。

湯舟の方もシンプルで、超音波気泡風呂がついている方と何もない方の二つだけ。ペンキ絵はおそらく富士五湖のどこかなのだろうが、肝心の富士山は女湯の方の端に描かれていて、男湯の方だけ見ればただの平凡な湖だ。

体重計も昔ながらもののようで、この銭湯にはぴったり。ただ一つ浮いていたのは昔喫茶店でよく見たテーブル型のビデオゲームだけだ。もちろん電源は入っていなかったが‥‥今でも使うことがあるのだろうか。ちょっと気になる。



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