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1998年5月17日
中野区上高田2-19-12
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日曜の夕方、久しぶりに家から歩いて銭湯めぐりに行くことにした。日も長くなって、十七時を過ぎてもまだまだ明るい時間だ。
住宅街を歩いて行くこと約二十分、道から少し奥まったところに堂々と破風造の屋根。これが池の湯。建物は結構新しいようだ。写真を取ってから中へ入る。
フロントではおばあさんがテレビで相撲を見ている。「いらっしゃいませ」の声は見かけによらず力強かった。のれんをくぐって脱衣場、ごく普通なのだが、外がまだ明るくて日がさしてくるせいか、脱衣場もずいぶん明るくて清潔な感じがする。トイレも使ったのだが中は非常に清潔だった。浴室を覗いてみても、やはりこの銭湯は清潔感が売りのように見える。うれしいことだ。
カランの形式が以前私が通っていた銭湯と同じで使いやすい。すっかり機嫌がよくなりながら頭と体を洗う。いやあ、外が明るい時間の銭湯はやっぱり気持ちいいぞ、うんうん。
さて、ここの銭湯の一番の見せ場は背景画である。「背景画」と言ってもここの場合は絵ではなく「写真」である。大きな水車小屋の写真がどーんと掲げられている。写真の中身よりもこれだけ大きく引きのばして、なおかつピントもあっているのがすごいなあと変なところに感心してしまった。それとも普通の写真と違うのか。
風呂を上がったらもう夕食時だ。腹が減ったのでさっさと帰ろう。
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