やすの銭湯日記

2001年9月24日
蓬莱湯

新宿区四谷4-13

営団地下鉄丸ノ内線四谷三丁目駅からちょっと歩いたところにある「蓬莱湯」を訪ねた。新宿通りからちょっと入ったところにあるので少々迷ったが、煙突が見えたおかげで何とかたどり着くことができた。

立派な破風造の外観がレトロな雰囲気を予感させる。もちろん下駄箱も木札のものであり、入り口の引き戸も開けるときのからからという音が懐かしい感じだ。

低めの番台にお金を払う。やりとりをする台の部分が削れている。長年使っているうちにこうなったのかな。そして脱衣場にあるロッカーも壁際のものは木製で長く使われてきたもののようである。一方、中央におかれるロッカーは比較的新しいようだ。

浴室中央の島カランはシャワーがなく、壁際のカランのみにシャワーがついている。カランは普通の湯量だが、シャワーの方は髪を洗うには若干心細い感じがする。カランの湯がちょっとぬるい気がするな。

湯舟は半円形で、中央から二つに分かれる。左側は浅く、右側が深い。浅い方の湯舟はそこがちょっとだけ傾いていて、平衡感覚が狂いそうな感じがする。湯の温度は東京の平均的な温度だろう。

背景のペンキ絵だが、この銭湯は男女の仕切り部分に裏へ抜ける戸があり、ここでペンキ絵が完全に二つに分けられている。つまり、独立した二つの絵が男女それぞれに描かれているのだ。男湯側はどこか渓流の絵だった。女性側には富士山が見える。

体重計や肩たたき機など、至るところレトロな雰囲気を見ることができる、なかなかいい銭湯だった。



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