やすの銭湯日記

2002年5月25日
平和湯

杉並区阿佐ヶ谷北4-17-11

平凡な土曜日であまりにつまらなかったので、重い腰を上げて銭湯へ向かうことにした。家から歩けない距離でもないのだが、ちょっとだけ楽をして阿佐ヶ谷駅へ電車で向かう。

中杉通りを北上して早稲田通りにぶつかる手前、今日訪れる「平和湯」の入口は路地を入ったところにある。看板が通りの方に大きく出ているので迷うことなくたどり着くことができた。

入口はフロント形式になっている。サウナ料金込で六百円を払って脱衣場へ。最近の銭湯にありがちな、狭めの脱衣場だ。造りを見ればわかるように、フロントとサウナに場所を割いた改装をしたため、脱衣場の面積が犠牲になったのだと思われる。

さて、いざ浴室へ、とガラス戸を開けようとしたところで跳び上がってしまった。浴室に向かうところにあるプラスチックのすのこを踏んでものすごく痛かったのだ。まるで足つぼマッサージのような感触。これは意図的にやっているのだろうか、それとも偶然そうなってしまったのか。

島カラン一つのシンプルな浴室は非常に清潔で、使っていて心地よい。軽く体を流してから入ったサウナもきれいである。温度計では摂氏九十度をさしているが、体感としてはもう少し熱い気がするなあ。五分の砂時計二回分、十分間で外に出る。

湯舟は「ぬる湯」と「あつ湯」に分かれていて、「あつ湯」の方が狭い湯舟になっている。やはりぬるめの方が人気があるのだろう。あるいはさめやすさを考慮して狭い方をあつ湯にしているのかな。いずれにしても、熱めの湯が用意されているのはうれしいものだ。

あつ湯はラベンダーとカモミールの入浴剤。紫色の湯で非常にいい香りがする。リラックスするのにふさわしい香りだ。湯に浸かりながら眺めるペンキ絵は男女の浴室に跨る富士山。やはり銭湯はいいなあ。

二つ並ぶ立ちシャワーのうち一つにはシャワーカーテンがついている。シャワーカーテンを清潔に保つのは難しいようで、けっこう汚れているものを見かけることも多いのだが、ここのシャワーカーテンは実に清潔である。やはり掃除には力を入れているのだろう。すばらしいことである。

いい気分で脱衣場に戻るとき再びすのこを踏んで跳び上がってしまった。その後観察していたら、常連さんらしいお客さんはみなすのこを踏まないようにまたいでいた。



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