やすの銭湯日記

2000年12月10日
白山湯

杉並区成田東2-28-11

住宅街に突如現れる大きな「ゆ」の文字。白山湯の看板は大きくて、ライトで照らされていてよく目立つ。

フロントとロビーは新しくて清潔。モダンな印象を受ける。サウナ料金は三百円。下駄箱の札とひきかえに黄色いタオルと腕輪を受け取り、脱衣場へ。ちょっと狭めかなと思ってしまったのにはわけがある。最近ではあまり見ないほどの客の多さなのだ。住宅街が広がるこの付近で露天風呂の付いた銭湯があるとなると、やはり日曜の夕方あたりには「銭湯にでも行ってのんびりするか」ということになるのだろう。常連さん同士の会話が賑やかだ。

混んでいる中で何とかカランを確保し、体と頭の汚れさっとを湯で流す。サウナに入るにも人が出て来るタイミングを見計らわねばならない。こう書くと非常に不便なようにも思えるが、小さい頃の活気ある銭湯を思い出してちょっとうれしい。サウナ内にはテレビがあり、アマチュア相撲の大会をやっている。決勝の試合が終わったらみんなぞろぞろと出て行ってしまったので、ゆったりと過ごす。

浴室には島カランが二つで片方はシャワーなし。運よくシャワー付の方のカランを確保し、念入りに体と髪を洗う。そして次は露天風呂だ。

ここの露天は非常に立派で、岩風呂風の開放感たっぷりな造りになっている。湯温はかなり低めだが、おかげでのんびり浸かることができた。もうちょっとだけ熱くければちょうどいいかなという感じ。しかし、この雰囲気を楽しめるところは東京でも数少ないだろう。そのくらいいい露天である。

湯舟は泡風呂各種、電気風呂、水風呂と一通り揃っているが、背景がタイルの単調な模様だけで寂しい。露天がぬるいぶんこちらが熱く感じ、気持ちよく入ることができた。

ロビーにはマッサージ機と本格的な体脂肪計が置いてある。測ってみようかと思ったが、有料だったのでやめた。いや、本当は測りたくない別の理由もあるのだが‥‥。



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