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1997年7月9日
品川区西中延3-15-8
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ずいぶん早い時刻に銭湯に来てしまった。この時期の十六時頃はまだ夕方とはいえないくらい明るい。八幡湯のネオンもまだスイッチが入れられていないが、すでに営業はしているようだ。
下駄箱にサンダルを放りこんだら階段を降りてフロントへ。このように銭湯自体が地下に造られているというのもたまに見かける形式だ。今日は暑いのでサウナはやめておこう。それでもここの銭湯はいろいろと設備が充実しているようなので楽しめそうだ。
最近改装したのだろうか、非常に清潔な脱衣場だ。浴室のほうもきれいに掃除されている。普通のことのようだがやっぱりこういうところには好感が持てる。
浴室に入ると、ちょっと変わった形に区切られた湯舟が見える。サウナや立ちシャワーの位置関係のせいで湯舟を真四角にとれなかったという感じで、一部欠けた長方形になっている。座風呂、泡風呂、電気風呂、そして脱衣場の側に水風呂とポピュラーなものが揃っているが、その横に森林浴風呂のようにガラスで区切られた湯舟があり、コーラ色の温泉になっている。能書きには「三併用様式」と書かれていて、さらに「三併用様式とは、綱島温泉様式、森林浴、むし風呂の三つのことをさす」とある。なるほど‥‥え、綱島温泉様式ってなんだ?よくわからんぞ。
その他の湯舟には入浴剤が入っている。今日の入浴剤は「ローズマリーとマジョラム」だそうだ。所詮ただの入浴剤なのだが、きれいな青が涼しげだ。
この雰囲気と清潔感なら若い人も抵抗なく銭湯に来てくれるのではないだろうか。
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