やすの銭湯日記

1998年3月25日
文園湯

中野区中野6-20-1

先日、中野区に引っ越した。引っ越せば当然、通う銭湯も変わる。新しい住処から通える範囲にはいくつか銭湯があるのだが、今日はそのうちの一つ、文園湯に初めて行ってみた。

この銭湯は、中央線に乗っていると東中野と中野の駅の間でその煙突が目の前に見えるくらいの線路沿いにある。大きな看板がある入口をくぐると、フロントに若い男性が座っている。お金を払って中へ。

脱衣場と浴室と、全体的に横長な感じがする。ロッカーが中央に置かれていて、内装は比較的モダンな感じだ。また、小さいが庭もついている。ちょっと狭い気もするのだが、掃除が行き届いていて気持ちいい。

お客さんがたくさんいたせいか、浴室もちょっと狭い印象をうけた。カランの方は鏡の前の物を置くスペースの奥行きがほとんどない形式のものだ。そのかわりカランの下の排水溝がちょっと手前についていて床の部分に物を置くスペースがある。私は桶に風呂道具を入れて持って行くので、この形式だと体を洗ったりするうちに桶に湯がたまってしまって具合が悪い。もっとも、これは好みの問題であろう。少なくとも私の好みにはあわない。しかしながら、脱衣場と同様、こちらも掃除が行き届いていて清潔感は最高だ。

湯舟のほうは日変わりの入浴剤が使われている。今日はよもぎ。緑色の湯からほのかに草の香りがする。背景画はタイル絵、島に架かる橋が印象的だ。

私の好みにはあわない部分も多いのだが、なんとなくここに通ってもいいかなと思わせる部分があった。行き帰りが小学校の横の道でかなり寂しいのが難点だが。



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