やすの銭湯日記

1997年8月25日
福井湯

品川区平塚3-13-10

十九時をもう暗くなってしまう、だんだん日が短くなってくるのを感じるこの時期。銭湯の写真がうまく撮れないのはフラッシュのついていないデジタルカメラのせいだけではなく、これからの日の短さも原因の一つだ。夕立ちになりそうな天気の中、福井湯にとびこむ。ここは典型的なビル銭湯。入口はフロント形式で脱衣場の天井も低めだ。

浴室のタイルが非常にきれいなのが目立つ。比較的新しいというのもあるのだろうが、掃除もきちんとしてるのだろう。タイルといえば、ここの背景画は湖のタイル絵。しかも赤い三角屋根の小屋‥‥どこかで見たことがある絵だぞ。どうやらこの銭湯独自の絵柄ではないようだ。男湯と女湯の境目の壁には熱帯魚のモザイク画、そして上のほうには花や竹の絵柄が入ったタイルが使われており、なかなかおしゃれな感じがする。

湯舟は広め。泡風呂のほかに寝風呂がある。寝風呂はなかなかありがたいのだが、ちょっと頭を置くところの位置が高いような気がする。できればもう少し低い位置に、そしてついでに中を水が通っていたりするとひんやりして気持ちいいのだが‥‥。

再び扇風機が音を立ててまわっている脱衣場。古そうな体重計が置いてあること以外は「新しい銭湯だな」という印象を与えるものばかりに囲まれている気がする。なぜだろう、珍しいものが置いてあるわけではないのになあ。

外はやはり雨が降っていた。傘を持って来ておいてよかった。



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